老健の看護師は夜勤をしていないの？

老健の看護師は夜勤をしなくてもいいというのは本当なのでしょうか。夜勤のある老健もありますし、夜勤のない老健もありますよね。ではこの２パターンを比べて、さらにそれぞれ何が看護師に求められるのかをみる事にしましょう♪

老健の看護師は夜勤をしていないと思っている人も中にはいると思いますが、夜勤のある老健だってありますよね。その場合、夜勤はどのような勤務形態でどんな仕事内容なのでしょうか。

老健は独自の勤務形態をとっているところもありますが、私の働く病院と併設していた老健を例に挙げてみますね。

看護師は基本的に2交代なので夜勤に来る時間は病院と同じです。また、老健は基本的に介護がメインとなるので、介護員が多く夜勤の看護師は１人でした。人数的には100人の利用者さんが入所していたのでプレッシャーは計り知れません。

利用者さんに何かあると介護員から報告を受け、自分の目で確かめ判断をします。老健だけで対処しきれない場合は病院に連絡をして、点滴をしたり一時的な受け入れを要請したりもしていましたね。

入所している利用者さんやその家族にとっては、看護師も夜勤をしているといざという時にすぐに対応してくれると言う事もあって安心できるメリットがあります。

いくら経過が穏やかな老健とはいえ、熱発する利用者さんもいますしトイレに起きて転倒してしまう利用者さんだっています。不穏で徘徊する利用者さんもいるので介護員との協力・連携は必要不可欠と言えるでしょうね。

老健の看護師で夜勤がない場合は待機という勤務形態をとっているところが多いと思います。それは基本的に日勤しかありませんが、入所している利用者さんに何かあり、夜勤をしている介護員だけでは判断がつかない場合に待機している看護師に電話連絡があります。

連絡を受けた看護師は判断をして介護員に指示しますが、電話だけで判断がつかない場合は何時であろうと老健にかけつけて状況をみてから判断しているようです。

老健にかけつけた看護師が病院じゃないとダメだと判断した場合（医療行為を余儀なくされる場合）は救急車を要請したりしてかかりつけの病院に搬送します。

もちろん利用者さんの家族とも連絡を取り、付き添い病院に向かいます。そのまま入院になってしまう場合は一旦老健に戻り、利用者さんの必要な物をまとめて病院に届けたり、添書を作成する仕事が待っています。

私が夜間の救外を担当していた時に同級生の看護師が利用者さんを連れて受診した事がありました。

全ての仕事が終わってから少し話をしましたが「これからもう１人利用者さんを別の病院に搬送しないとならないんだ～」と言っていたので「寝る暇ないしょ！」と言うと「何時になるかな～そのまま日勤なんだよね」と言っていました。

ついてないと言ってしまえばそうかも知れませんが、夜勤がないならないで大変さはあるみたいですね。夜勤がない反面、待機をしているといつ呼ばれるかわからないので落ち着かない感じがします。

老健の看護師の夜勤がある場合とない場合を比べてみましたが、どちらも大変そうですね。あなたはどちらで働いてみたいですか？

夜勤をするしないの前に、そこの老健の環境が大切と言えるかも知れません。それは病院に併設していたり、近くに病院があるだけで看護師も楽できるかも知れませんが、離れていたりすると往復するだけでも大変ですよね。

基本的に規則正しい生活を送りつつ、連絡があった時だけ何時でも駆けつける方を選ぶか、月に何度かの夜勤をして利用者さんと関わっていくか選ぶに選べないと言う看護師もいるかと思います。

夜勤をしたくない看護師は前者を選び、時間外で呼び出された時は「運が悪かった」と割り切って仕事をするか、夜勤が苦じゃない看護師は後者を選び、不規則でも時間外に呼び出される事のない仕事をするかですよね（笑）

どちらにも言える事は、いざという時の判断が必要と言えるので、ある程度経験を積んでから働いた方が向いていると言えるのかも知れません。

いざと言う時の判断というのは、急変対処ができたり、患者さんが怪我をした時に自分の判断で処置できたりする事ですね。急性期病院などで色々な経験がないと出来そうで出来ない事だと思います。

老健の看護師は病棟の看護師に比べて楽だと思われていますが、看護師１人にかかる責任は重いと言えるかも知れませんね。

どんな仕事をしているのか興味がある場合は転職サイトのコンサルタントに相談してみるのも手です。色々なアドバイスを参考にしてそれからゆっくり考えて自分に合った方を選んで下さい^^