看護師 転職 現状を知ることから始めよう

看護師の転職の現状、転職はたやすい。確かに転職先は星の数ほどあるように見えます。

どこの病院も看護師が慢性的に足りておらず、猫の手も借りたいほど。

それを数字で表すものとしての「有効求人倍率」は2.85倍、求人をしている病院の約3件に1件しか人材を補給出来ていないということです。

全ての職業を含む全体の有効求人倍率が1.04倍であることと比較しても格段に人不足なのがわかると思います。

そしてそんな人不足の要因として、看護師の離職率の高さが言われています。

でも、どうして看護師だけそんなに転職しているの？新卒が毎年入職しても足りないほど人が足りないの？

それだけ求人があるってことは転職し放題なの？そんな看護師の求人事情、少し覗いてみましょうか。

看護師は転職しやすい職業、だって看護師が足りないんだもん、ちょっとくらい欲を出していいとこ探したってバチは当たらないよね？

良く聞くセリフです。だけど、実際どうして看護師は転職をする事が他の職種に比べて多いのでしょうか。

とある求人サイト運営企業が調査した結果、看護師の転職理由のトップ3は【多忙】【人間関係】【スキルアップ】となるそうです。

確かに看護師の仕事は忙しい、忙しいと人間関係も悪くなりがち(※女性の多い職場はなおさら？)。

あー、今の仕事ツライなぁ、どっかいい病院ないかなぁ、転職ってスキルアップにもなるでしょ。となる訳でしょうか。

そうして転職サイトを覗いてみると、転職情報はゴロゴロしている。

なーんだ、今よりも良い仕事、いっぱいありそうじゃん！

みんな転職してるし、今より良い職場さがそ～！と他の職種に比べてなりやすい訳ですね。

そしてそんな看護師のココロを見透かしたように、転職へと仕向けるサイトがワンサカと転がっているのです。

今あなたが勤めている病院でも人材派遣会社から派遣された看護師さんが活躍しているのではないでしょうか。

看護師が不足している穴埋めとして、高い費用をかけて派遣看護師を導入せざるを得ない病院も増えています。

看護師は辞めていくけれど、求人広告を出しても採用できない、だけどベッド数を確保するためには何が何でも看護師が必要。

ああ、のどから手が出るほど看護師が欲しい…。

だからこそ、今あなたを辞めさせてしまうと次を採用するのが大変なんです。

退職時期を延ばされる、退職届が受理されない、そんな悩みを相談する看護師も数多くいます。

せっかく次の転職先が決まりそうなのに退職時期が決まらない事で内定が取り消しになるなんてこともあるそうで、看護師不足は売り手市場、なんていい面だけでは済まなくなってきています。

転職したくなる動機があって、だけど退職しにくい現状になってしまっている。

あれ、なんだかおかしくないですか？今いる看護師が転職をしたがるだけでは、看護師の絶対数は少なくならないはずです。

仮に退職と転職の合間にブランクがあったとしても、その後復職するのであれば人材数はほぼ横ばい、それどころか毎年新卒入職の看護師がいるはずですから、看護師の全体数は増えるはずです。

それなのに、どうして退職すらままらないほど看護師は不足しているのでしょうか。

実は、今現在資格を持ちながらも看護師の職に就いていない看護師は約60万人ほどいると言われています。

女性の多い職業だからこそ、結婚や出産などの生活スタイルの変化が仕事観に影響を及ぼしますし、夜勤や休日出勤が当たり前な看護師の仕事を続けにくくなるというのも想像できます。

最近ではブランク明けの看護師を積極採用している病院も増えていますが、それだけでは補てんしきれないほど看護師が不足するのには、看護師が定着しない、というもう一つの要因も隠されているのです。

もっと良い職場を探して転職したはずなのにその職場でも満足できずに転職を繰り返す、実はそんな看護師が数多くいるのが看護師の転職市場の現状です。

中には3日で辞めた、1週間で辞めた、などと武勇伝をかざす看護師もおりますが、それほど転職に対するフットワークが軽いのは看護師売り手市場という環境にも原因があります。

辞めてもすぐに次が見つかるから、見つかったから転職は怖くない、なんて風潮がすっかり看護師の中に定着しているのですね。

しかし、転職を繰り返したいと思っている看護師はきっとその中には一人もいません。

年間何万人という人が夢を持って志したはずの看護師の仕事に諦めてしまっても、まだまだ夢を持って挑戦しているだけなのですから。

では、この転職を最後の転職にするにはどうしたらよいのでしょうか。まず一つ、求人情報に騙されないことです。求人情報はよく見える書き方がとても上手です。

給与のモデルケースに残業の多い師長クラスの給料を書いてみたり、残業の少ない病棟と多い病棟を一緒に平均した数値を病院の平均残業時間として書いてみたり、その数字にはトリックが隠されている事は少なくありません。

そして、その求人に騙された結果、希望に合った病院に転職したはずがふたを開けるとこれまでと変わらない、じゃあまた転職しちゃえ!となるのです。

だからこそ、そうならないためにもきちんと求人情報を見極める事が大切です。

そんな時に強い味方になってくれるのが転職サイト。

転職サイトに登録すれば、専門のコーディネーターがその手のごまかしを全て見極めた上であなたに合った転職先を紹介してくれます。

また、先ほどお話したような「退職できない」という悩みも、転職サイトに登録することでコーディネーターが上手な転職の仕方を指南してくれるようなこともあるそうです。

是非転職サイトを活用して、あなたに合った職場を見つけてください。