看護師の求人 精神科ってどんなとこ？

看護師の求人で精神科の募集を見かけたことはあると思います。では、精神科で働きたいと思った事はありますか？

興味はあっても詳しい仕事内容がわからない、なんて人もいるかもしれません。新卒では避けたほうがいい、なんて噂もあるようですが実際はどうなのでしょうか。

ここではそんな精神科のホントの姿を見てみたいと思います。

精神科病棟の看護師の仕事、詳しく知っていますか？

主な仕事は薬の管理。指示通りの薬を患者さんにきちんと服用してもらうのが最大の務めです。

えっ？そんなこと？って思ったあなた、ちょっと考えてみてください。

精神科の患者さんの中にはきちんと薬を飲むことが難しい患者さんも多くおられます。

服用したくない人、薬を溜め込んで飲むことで中毒を起こしてしまう人など、指示通りに服薬してもらうだけでも一苦労なのです。

これらは全て「病気」がさせることではありますが、少しでも早く社会復帰するために勝手に薬を辞めてしまう、など患者さんなりに理由がある場合も。

一人一人の患者さんとコミュニケーションを図ることも大事ですが、距離の取り方は一般病棟のそれとはまた違います。

たった服薬、なんて思うかもしれませんが、それすら患者さんとの関係をきちんと築く事が必要な場合だってあるのです。

また、精神科では処置や点滴などはない、と思っている人もいるかもしれません。確かに一般病棟に比べれは少ないですが、投薬が注射の場合もありますし、「ない」なんてことはありません。

その上、拒食症や高齢の患者さんは血管が細く、なかなか針が入らないことも。

急性期も受け入れている病院では疾患の知識も必要ですし、それでなくても時には容体が急変して亡くなられるなんてこともあります。

一般病棟で求められるのと同等のスキルが求められる職場です。

新卒の場合は内科や外科で処置やコミュニケーションを学んでから精神科に異動したほうが汎用的な看護師になれる、と言われることもあるそうですが、私はそうは感じませんね。

精神科認定看護師など専門性を高めて勤務できる職場ですし、異動というのは案外どの部署でも一から勉強みたいなもの、熱意があるのならチャレンジしてみてほしいですね。

精神科には「お給料が高め」というイメージを抱く人もいるのでないでしょうか。

確かに職場によっては一般の部署に比べて高い傾向にありますが、病院によって大差があると言うのが事実です。

では、なぜ精神科は給料が高い傾向にあるのでしょうか。

その要因の一つに、「危険手当」という手当が付くことが考えられます。

えっ！精神科って危険なの？と思われるかもしれませんが事実はこんな感じ。

薬物依存症の患者さんや重度の精神疾患の患者さんの中には突発的に暴力的な行為に及んでしまう人もおられます。

これは全て「病気」がそうさせるのですが、暴れる患者さんを抑えるのも看護師の役目。

看護師に危険が及ぶケースもあり、これを踏まえて危険手当という手当が付けられています。

そう、これが男性スタッフが多い理由にもつながるのです。

患者さんの行為を止めなければ最悪の場合患者さんもけがをしてしまいますし、そのほかのスタッフも危険です。

そんな時に力で抑える事ができる要員が求められるため、男性看護師は精神科へ配属される確率が高いのです。

いざお仕事に興味が出てきても「精神科病棟」にあまり良いイメージを持っていない、なんて人、いるんじゃないでしょうか。

なんだか高齢の看護師が多い割には看護師の入れ替えも激しい、不思議な部署…なんて思ってませんか？

中にはベテラン看護師の古きルールに従えないものは出ていけ、接遇なんてそっちのけでただ業務を遂行さえすればいいと考える病棟なども存在します。

医療従事者として恥ずかしいと感じるほどの病院だってあります。

そういった意味でも精神科はその病院ごとのレベルの差が最も大きい科とも言えるかもしれません。ですので、精神科での勤務を希望するのであれば、お給料よりもその病院の「本質」を重要視して職場選びをすることをお勧めします。

看護師向けの口コミサイトでも、初めて精神科に配属されてそのモラルの低さに驚いた、このまま染まってしまう前に転職したい、との悲鳴がちらほら。

しかし中には患者さんの社会復帰できるように、病院の「外」の世界から遮断されていた患者さんとスーパーでの買い物の仕方などを同行してサポートしているような患者さん目線の病院もあります。

ではそんな病院の内情を入社前に知るにはどうしたらよいのでしょうか。

実は転職サイトに登録すると、サイトを運営するエージェント会社のコンサルタントが相談に乗ってくれます。

希望業種、条件などを踏まえてあなたに合った病院を紹介してくれますし、熱心な会社では病棟の雰囲気や師長の方向性などの情報も集めて転職をサポートしてくれます。

職場の雰囲気や考え方などは求人広告から読み取る事は難しいですよね。

もしあなたが精神科という現場に夢や希望を持って挑まれるのなら、転職サイトの活用を強くお勧めします。