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看護師の夜勤でつらい事と言えば、どんな事が思い当りますか?私はたくさん思い当たる事がありますが、みなさんはどうでしょう。
看護師の夜勤でつらい事で私が思い出すのは、なんと言っても4時間以上心マした事件ですね。いや、私にとって事件だったってだけですけど(笑)
夜勤中に患者さんが急変しました。すぐに救急カートを患者さんの傍に準備してDrを呼び、家族とも連絡を取りました。看護師は3人で、私の他は先輩看護師と後輩看護師でした。
みんなで協力をして対応していましたが、後輩看護師はそこまで急変に慣れていなかったので、先輩看護師が「私達がここにいる間、他の病室任せたよ!」と後輩看護師に言い「わかりました!」と後輩看護師が私達のいる部屋から離れました。
そしてDrの指示の下薬剤を使用したりして患者さんはなんとか徐脈でも息がある感じで、家族の到着を待っている状態でした。
いつもの流れで言うと、家族が到着した時点でDrが最終的なDNR確認をして、家族が納得した上で心肺蘇生を止める流れでしたが、この家族は違いました。
到着してDrがDNR確認をすると「1%の望みがあるなら心肺蘇生を続けて欲しい」と言ったんですね。蘇生できる確率はかなり低いと私達もわかっていましたが、家族が納得するまで続ける空気をさとりました。
そして1時間経っても、2時間経っても3時間経っても家族から「もういいです」の声が聞こえません。看護師はDrに「DNR再確認してよ!」「もう無理ですって言えよ!」と目で訴えます。Drも「わかってる…」というアイコンタクトです。
心マをしているから患者さんの心電図の波形が動いて見えますが、私達が心マを止めるとフラットになります。それでも家族は「まだ続けて下さい」と言ってきました。
結局患者さんは長時間の心マが負担になり肺からも出血しSCで吸引される痰にも血が混じっていました。家族の気持ちもわかりますが、限度ってものがあります。
私達看護師も最初は「なんとか助けたい!頑張って!」という気持ちで対処していましたが時間の経過と共に「もういいって」「もうこっちが限界」「家族が心マしてよ」みたいな気持ちでした。
最終的にDrによって幾度となく説明され、家族が折れて納得せざるを得ない感じで心肺蘇生は終了しましたが、気付いた時には急変から4時間が経過していました。
Drと私は交互に心マをしていたので腕が上がらなくなり、先輩看護師は1人で案ビューを押していたため手には水疱ができていました。家族の気持ちはわかっているつもりですが、少しでいいので家族も私達のつらさをわかって貰いたいですね。
看護師の夜勤でつらい事で4時間以上の心マを紹介しましたが、みなさんはもっとつらい経験をしているかも知れません。
当時の私は看護師になってこれほど長時間の心肺蘇生は初めてだったので、衝撃的だったと言いますか、かなり汗ダクになり夜勤のために充電してきた体力をこの4時間で使い切った感じでした(笑)
Drはメイロンを握りしめ全開で点滴を滴下したり、ボスミンもトータルで20Aは使いました。それでもダメな時はダメなんです。
さすがに体力の限界を感じた先輩看護師と私は死後処置を後輩看護師にも手伝って貰い、霊安室まで患者さんをなんとか送り届けました。それからは「一体ここでなにがあったんだ!」と言わんばかりの病室の片づけが待っています。
使用した薬品の数を照らし合わせたり、ある程度片づけたところで「あとは日勤に任せよう」と先輩看護師が言ったので、私は「是非お願いしたいです」と言いました。
結局4時間のタイムロスで残りの夜勤の仕事も押してしまい、他の看護師も手伝ってくれましたが残業が確定しました。
お昼を過ぎる頃には記憶も途切れ途切れで、科長に「本当にご苦労様。一回帰って後で記録しに来てもいいよ」と言われましたが「一回帰ってまた病院に来たくない!」という一心で仕事を片付けた記憶があります。
Drの家族に対する説明が下手だった事も原因かも知れないですし、家族の気持ちも痛い程わかります。
20時間以上の夜勤を終えやっとの思いでロッカーに行った時に気付いたのですが、
私の腕は胸から上に上がらなくなっていて、今回ばかりは夜勤手当とは別に私の手当をして貰えないかと本気で思いました(笑)
看護師が夜勤でつらいと感じるのは決してあなただけではありません。私もつらいですし、一緒に働いていた看護師もつらいと言っていました。
では具体的になにがどうつらいですかですよね。看護師が夜勤をしていてつらいと感じるのにはもちろん個人差があります。ですが、面倒な仕事を押し付けられた時や限られた夜勤の人数でやらなければならない仕事が多い時はつらいと感じるのではないでしょうか。
基本的に夜勤をしたくないのに夜勤をしている看護師は夜勤をしているだけでつらいと感じる事もあるでしょうし、本当に様々な理由があるはずです。
私の場合は自分の生理に夜勤がぶつかるのも体調的につらかったですし、自分と相性の合わない看護師と夜勤をする事もつらいと感じていましたね。
入院生活が長い患者さんが自分の夜勤中に亡くなってしまうと今までの関わりを通して思う事もたくさんありますし、色々振り返ってつらいですよね。
夜勤をしていてつらいと感じた時に尊敬している先輩看護師にぼやいた事がありますが、「つらさを明日の糧にできたらいっちょ前だね」と言われました。つらさに慣れてしまう訳ではなく、自分の糧にするという言い方をしていた先輩は今となってもすごいと思います。
みなさんもつらい時はこの言葉を思い出してみて下さいね♪
看護師をしていてつらいと思った事がない看護師はいないのではないでしょうか。つらい仕事の中にも自分のためになる事はあるはずなので、それを見つけて頑張ってみましょう。
それでも無理だと感じた時は、思いつめる前に転職サイトのコンサルタントに相談する方法もあります。
たくさんの看護師と関わっているコンサルタントと話をしてみると違った角度からの意見や話が聞けて考えが変わったり、印象も変わる事があるのでオススメできますよ^^
白衣の天使 編集部
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