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看護師の面白話も第4弾となりました。意外に好評なこのシリーズ。
これからも溜まっているネタを少しずつ小出しにしていこうと思いながら書いているので、気休め程度に読んで笑って貰えたら私は満足です(笑)
それでは今回はDrとの絡みを中心に書きましょうかね。
私が看護師になって3年目。祝日の病棟勤務で看護師は最低限の人数でした。
そんな時に救外から脳出血の患者さんが入院してきました。タイミングが悪くDrは1人しかいません。
Drが「すぐにオペをしたい気持ちはあるが、今日はタイミングが悪くもう1人のDrが学会で夜まで帰ってこない。1人でオペするにはリスクがありすぎるし、近くの病院に搬送しようかと思っている」と家族にICすると「お願いします」と家族は言いました。
そうなると、病棟看護師の仕事は搬送までのバイタル測定や指示された薬剤を使用して血圧をコントロールします。
そして緊迫した空気を感じながらDrと目が合うと「今すぐ救急車を要請するからこれ(消防署宛ての用紙)FAXしといてくれ」と私に言いました。
「さて、FAXするか」と病棟のクラーク席に行くと電話がない。「あ、そういえばいつもクラークさんはコピー機からFAXしてたな」と思い出した。コピー機へ紙をセット。ダイヤルOK。
「プルプルプル…もしもし」「もしもし!?」まさかの複合機から声が。慌てて受話器を探しても複合機に受話器なんてないよね。そこで複合機に向かって「もしもし~FAX送りたいんですけど」と私が言っても「もしもし~いたずらか?」と私の声は届いていない様子。
とりあえずFAX中止のボタンを押して再送信してもこっちの声が届くはずもなく「いたずらですか?」と。歯がゆい思いをしているとDrが「FAX送ったか?」と言い「今送りました」と緊迫した空気を読んだ私は嘘をつきました。
慌てて警備室に駆け込み「FAXが送れない!」と警備のおじさんに言うと「病棟から送れるはずだぞ」と。「そんなの知ってるわ!」と思ったけど言い返せない自分が恥ずかしい(笑)
そして廊下でまたDrに「救急車何時に来る?」と聞かれ「まだ送れてません」と私が言うと「なぁにぃ!?FAXも送れないのか、お前は!」と怒られました。「なんとかします…」と言って病棟に戻ると薬剤師さんがいました。
私を見るなり「さっきから何回もイタ電来てるんだけど病棟は大丈夫?」と。犯人に覚えがあります…的な(笑)
結局、今までの状況を簡潔に説明して薬剤師さんがFAXを複合機から送ってくれました。「もしもし~いたずらか?」と言っていたのも薬剤師さんだったんですね。
なぜ薬剤師さんはFAXを送れて私は送れなかったか気になるでしょ?それはただ、ダイヤルする時に「0発信」し忘れていたからでした。0発信しないと外線にならなず内線の薬局に繋がってしまっていたんですね。任せて下さい。もうFAX送れます(笑)
救急外来。それは戦場です。私は常にテンパるタイプですが、表情には出さなくてもDrだってテンパる事もあるみたいです。その一部始終をどうぞ。
病棟と救外を兼務していた職場だったので、いつものように「5分後に救急車到着します」と警備室から連絡を受けた私はすぐに救外に向かいました。
Drが来る前に救急隊から「意識混濁、呼びかけにも反応薄いです」と言われ、その後すぐにDrも駆けつけました。
Drが「CT撮るかMRI撮るか…」と囁いたのが聞こえましたが、運ばれてきた患者さんは持病にDMがある方だって事を私は知っていたので「BSチェックしてみましょうか?」と言うとDrは若干半信半疑な感じで「測ってみて」と言い、すぐに測定すると36しかありません。
それを見たDrは「すぐにグルいって!」と言ったので、私が「はいっ!」と準備をして駆血帯を巻こうとすると「そんなものいらねー!」と巻こうとしていた駆血帯を床に吹っ飛ばしました。
私は「殺すぞ」と心の中で思ったのもつかの間、Drは「血管見えてるんだからそこに刺せ!」と言ってきました。
「…血管なんて見えねー!」と私のイライラも止まりません。自分の経験を信じ、解剖学を思い出しながら「ここらへんかな?」と刺してみましたが、見事に血管から外れ前腕が腫れました(患者さんごめん)。
上腕に「駆血帯巻いていいですか?」と言うと「時間がもったいないからそのまま刺せ!」とDrは言ってきます。
機転が利いて「私には血管が見えないので、Drが刺して下さい」と言うと予想外の出来事にDrは少し間を置いて「駆血帯取って」と私に言ってきたんですよね。
「じゃあ私も駆血帯巻いてもよかったんじゃね?」と、喉まで出ましたがこらえました(笑)その患者さんは中途半端に体内にグルが入ったせいで意識がすっきり戻らず、念のため朝まで1泊する事になってしまいました。
このDrにあとから「俺もテンパっててごめん」と言われましたが、思い返しても嫌がらせにしか思えなかったですね。
たまたまTVを見ていて最近よく見る美容点滴についてDrに聞いてみた時の話をしようと思います。
Drに「美容点滴って美容外科じゃなくてもできるんですよね?」と。Drなら処方できるよね?って意味で興味本位で聞いてみたんですよ。
するとDrは「できるけど美容点滴なんて1度やったらキリがないよ~そのままの若さを楽しみなさい」って言ってきたんです。
言っている意味はわかりますが、女性なら絶対興味はありますよね?「そこをなんとか」と言うと「ヤダ」と子供のようにあしらわれて話が終わりました。
そして数日後。電子カルテを見るとDrの名前がチェックインされていて薬を処方した履歴があったので、なんとなく見て見ると自分にプロペシア(ハゲ薬)を処方していたんですよ。
それを見た瞬間「ずるー!!」と思った私は負けじと「美容に関わる薬はダメでハゲの薬はいいんですね」とDrに言うと「ハゲは治せるから」と言われました。
…病気のように言ってるけど、ハゲはハゲじゃね?(笑)ハゲを楽しんでみればいいのにと思ってしまいました。
看護師の面白話、第4弾どうでしたでしょうか。次はどんなネタを書こうかと考えているだけで私は毎日楽しく仕事をしている幸せ者です(笑)ここまで付き合ってくれてありがとうございました。次回もお楽しみに^^
白衣の天使 編集部
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